ソニー、パラマウント買収ならず業界が安堵の訳 買収合戦に競り勝った41歳大学中退男の正体とは?
スカイダンスは、2017年、アニメーションに進出。最初の長編映画は、2022年、Apple TV+で配信された『ラック〜幸運を探す旅〜』。この映画の製作がスタートした後に、「#MeToo」でピクサーとウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオから離職を余儀なくされたばかりのジョン・ラセターをトップに迎え入れたことは、スカイダンス・アニメーション内を騒然とさせた。声の出演に決まっていたエマ・トンプソンはレコーディング作業が始まっていたにもかかわらず降板し、強い意思表示をしている。
スカイダンス・アニメーションの次回公開作は、この秋の『Spellbound』。声の出演はレイチェル・ゼグラー、ニコール・キッドマン、ハビエル・バルデムらだ。
2014年には、父が愛するハワイアンシャツにインスピレーションを受け、男性向けファッションブランド「LANAI Collection」をローンチ。私生活では、2011年、女優で歌手のサンドラ・リン・モディックと結婚。若い時に、飛行機操縦の免許も所有している。まさに、すべてに恵まれた人生だ。
厳しい舵取りを迫られる
だが、ハリウッドの超大物プレイヤーとなった今、彼の毎日は決して楽しいことばかりではないだろう。もちろん、それは十分わかったうえでのこと。エリソンによる新生パラマウントは、20億ドル規模のコスト削減をする予定とのことで、厳しい話も出てくるはずだ。Paramount+ひとつを取っても大赤字で、早くもライバル会社と合併する案を考えているようである。
これからの彼の動きは、業界全体に影響を与える。この若きエグゼクティブの手腕が明らかになるのは、これからだ。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら