ソニー、パラマウント買収ならず業界が安堵の訳 買収合戦に競り勝った41歳大学中退男の正体とは?

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エリソンは、1983年、ラリー・エリソンと3番目の妻バーバラとの間に誕生。合計4人の妻を持った父ラリーにとって、唯一の息子だ。妹ミーガンは、『ゼロ・ダーク・サーティ』などシリアスで意義のある映画を得意とするアンナプルナ・ピクチャーズの創設者である。

両親はエリソンが3歳の時に離婚し、兄妹は映画好きな母の影響を受けて育つ。しかし、兄妹は父ともずっと近しい関係を保ち続けた。父が「Forbes」のビリオネアリストに初めて入ったのは、エリソンが10歳だった時。父は子供たちにオラクルの株を分け与え、エリソンはそれだけで一生困らないお金を得ている。

高校卒業後、エリソンはロサンゼルスの海沿いの街マリブのペパーダイン大学に入学し、後に南カリフォルニア大学に編入。しかし、ジェームズ・フランコ主演作『フライボーイズ』(2006)に俳優として出演する機会を得ると、大学を中退した。エリソンはこの映画の製作予算の3割を自分の懐から出資したが、映画は赤字に終わっている。

スカイダンス デビット・エリソン
弱冠41歳でメジャー映画スタジオのトップに立ったデビッド・エリソン(写真:The New York Times)

スティーブ・ジョブズとも親交があった

だが、それにくじけず、エリソンは、2006年、自らのプロダクション会社スカイダンス・メディアをサンタモニカに設立。その頃もまだ俳優としての成功を目指していたが、まもなくプロデュースに専念すると決意した。

金だけを持ってハリウッドに入ってくる若者は時々いるものの、彼の場合は、父のコネのおかげで、オラクルの役員を務めるデビッド・ゲッフィンや、父が親しくするスティーブ・ジョブズ(その頃までにジョブズはピクサー・アニメーション・スタジオを成功させていた)などからアドバイスを得ることができている。

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