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スタバが「会社員の思いつき」から生まれた必然 成功秘話に隠された2つの重要な要素とは?

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  • 松本 徹三 ソフトバンク元副社長、ORNIS株式会社会長CEO
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多くの女性が手でやっていた「縫い物」を自動化しようとする試み(ミシンと呼ばれる機械の発明と改良)は、古くから多くの人たちの手でなされてきていましたが、数多くの最も重要な発明をしたのは、1800年代の中頃にボストンで機械工をしていたエリアス・ハウという人でした。

この人は、寝ても覚めても「ミシンの改良」のことばかりを考えていたようですが、ある朝、アフリカのズールー族(自分達の居住地に侵入してきたオランダ系のボーア人との間で、当時血生臭い戦いを続けていた)の屈強な兵士に、槍を突きつけられる怖い夢を見て目が覚め、その槍の穂先になぜか穴が空いていたのを思い出しました。

「ミシンの針の先に穴を開けて、ここに糸を通す」という彼の画期的なアイデアはここで生まれたのでした。

彼の頭の中で「小さな針も大きな槍も本質は同じではないか」という発想が芽生えていたが故のアイデアであり、もし彼が堅物で、遠いアフリカのことなどに何の興味も持っていなかったら、このアイデアは生まれてこなかったでしょう。

単調な毎日に変化をつける

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どんなに仕事熱心な人でも、別世界のことへの興味を失わないのが非常に重要だということを、この逸話は如実に示しています。

ですから皆さんも、単調な日常生活の中では特に、色々な「別世界」に常に興味を持つように努めてください。

飲み会、読書、ネットサーフィン、メタバース、対戦ゲーム、観劇(映画・テレビ)、コンサート、スポーツジム、旅行、山歩き……。

職場の外の「別世界」に触れる手段は問いません。それは単調な毎日に様々な色彩感を与えてくれるだけでなく、思いもしなかったようなところで、あなたの人生を一変させる様な幸運をもたらしてくれる可能性すらあるのです。

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