モンスター社員の入社を防ぐ採用面接のポイント 「ヤバい人」を見極めるキラー質問とは?

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「前職での人間関係で、不平・不満に思ったことはありませんか?」

貴社入社後に、こうした不平・不満が溜まりに溜まって爆発する、もしくは独り耐え忍ぶとなると、問題行動に発展する危険性があります。とはいえ、ここも直球ですから、「いえ、特にありません。皆と仲良くやってい
ました」と模範回答をされるのがオチでしょう。この手の質問は、本音や真実を聞き出して、その情報を元に自社に合うかどうかを判断するのが目的です。

したがって、話しやすいようにリードするのが効果的です。たとえば、
「職場に必ずムカつく人、いますよね? 実は私も前職でこういった人がいて……」と、前置きしたうえで、この質問をするのです。「確かに、いたな」と共感しますから、模範回答ではなく本音を話してくれる可能性が高くなります。

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ここまでリードしても、「いえ、思ったことはないです」と答えるなら、「ほんの少しも、ですか?」と追及してみましょう。それでも「ない」の一点張りなら、さすがに疑わしいと見るべきでしょう。

一方、たとえば、「上司が細かい人で、結果はしっかり出していたのに、いちいち報告を求められまして。報告が仕事ではないはずで、その点、上司には不満でした」と、回答したとしましょう。ここも深掘りして、本人の成績が大して良くなかったなら、上司は本人のためにマイクロマネジメントを始めたのかもしれません。そうした「盛り」「他責」が目立つようなら、不採用要因となるでしょう。

また「若手だからと、先輩達からこうした雑務をやらされた」といった不満に対しては、雑務が常識の範囲内なら、「その程度で不平・不満に感じるのか? それだと当社でも起こり得るな」となり、これも不採用要因につながっていくでしょう。

中谷 充宏 キャリアカウンセラー

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なかたに みつひろ / Mitsuhiro Nakatani

社労士、キャリアカウンセラー(キャリアコンサルタント)。NTTでSE、リクルーターを務めた後、1社で採用人事を含む経営企画を担当。2004年に独立開業。社労士として埼玉、東京を中心に中小企業の労務顧問を多数担い、2社の人事部長を任される等、現場最前線で人事労務コンサルを実践、労務問題と解決策を熟知。特に「モンスター社員」対策に精通。キャリアカウンセラーとして埼玉県教育委員会や自治体が運営する就労支援機関、4つの大学のキャリアセンターでの勤務を通じ就職支援実績が豊富。応募者と採用者の両面に精通する。NHK、読売新聞、マイナビ転職等マスコミ取材実績多数。著書に『面接官が本音で教える集団面接・GD完全対策マニュアル』、『20代~30代前半のための転職「面接」受かる答え方』(秀和システム)等がある。

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