池上彰が「国公立大学の無償化」を提言する理由 "Fラン"大学は淘汰、専門職大学は増加と予測

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池上彰が考える教育の明るい未来
池上彰氏が考える教育の明るい未来(出所:『池上彰の未来予測 After 2040』)

奨学金問題解決には国公立無償化しかない

大学の年間授業料と入学料の合計平均は、2023年度で国立が約82万円、私立は約120万円です。この三十数年間で、国立は2倍、私立は1.6倍になりました。

しかしバブル崩壊後の平成の間、日本はデフレで賃金がほとんど上がりませんでした。

さらに就職氷河期と呼ばれる就職難、小泉純一郎政権の構造改革による「非正規雇用」拡大などが重なり、大学を出ても非正規雇用でしか働けない若者は増え続けました。そうした中で、奨学金を借りる人も増加、返済に悩む人も増加しています。

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