ホンダとスズキ、最新ツアラーモデルを徹底比較 CRF1100Lアフリカツイン対GSX-S1000GXは何が違うか
こうした違いにより、GSX-S1000GXが最もオンロード寄りの設定で、CRF1100Lアフリカツイン<s>が最もオフロード性能を重視した仕様であることがわかる。また、CRF1100LアフリカツインのアドベンチャースポーツESは、これらの中間的な位置付けとなるだろう。
ほかにも最低地上高の設定により、各モデルが持つキャラクターの違いがわかる。CRF1100Lアフリカツイン<s>は250mmで、アドベンチャースポーツESは220mm。GSX-S1000GXは155mmと最も低い。基本的に、最低地上高を高くしたモデルのほうが、オフロードの凹凸で車体がヒットしにくい。最も高いCRF1100Lアフリカツイン<s>は、こうした面でも悪路走行を最も重視した仕様だといえる。一方、最低地上高が一番低いGSX-S1000GXは、例えば、高速道路などでの巡航で、車体が低いぶん、より安定性が高いといえる。そして、CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツESは、こうした点でも、中間的な仕様であるといえる。
このように、両モデルとも、オンロードとオフロードの両方に対応するが、舗装路と悪路のどちらをより重視しているかによって、装備や車体のディメンションなどにも違いが出ているといえる。
2モデルの価格設定
なお、GSX-S1000GXの価格(税込)は199万1000円。一方、同じく電子制御サスペンションを搭載するCRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツESは、6速MT車で194万7000円、DCT搭載車は205万7000円だ。GSX-S1000GXは6速MT仕様のみなので、オートマ機構のDCTを選ばなければ、CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツESよりも安くなるが、それでも価格差はわずかだといえよう。
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