ホンダとスズキ、最新ツアラーモデルを徹底比較 CRF1100Lアフリカツイン対GSX-S1000GXは何が違うか
ちなみに、CRF1100Lアフリカツイン<s>では、6速MT車で163万9000円、DCT搭載車は174万9000円。電子制御サスペンションを持たないぶん、価格はもっと安くなる。ただし、雨天時や悪路、大量の荷物を積んだ際など、より幅広いシーンで快適かつ安定感ある走りを手軽に味わえるのは、やはりスイッチひとつでサスペンションの設定を自動調整してくれる電子制御サスペンション搭載車のほうだろう。CRF1100Lアフリカツイン<s>は、GSX-S1000GXと比較すると約24万円~約35万円安。アドベンチャースポーツESと比較すると約30万円安となるが、その差をどう捉えるかは、ユーザーの好みなどによるといえる。
同じツアラーバイクでも異なる個性
いずれにしろ、もし、オンロードだけでなく、ある程度ハードなオフロード走行も楽しみたいのならCRF1100Lアフリカツイン<s>が最適だ。一方、GSX-S1000GXやCRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツESは、オンロードを心地良く走り、目的地のキャンプ場などで、ちょっとしたフラットダートなどを走る用途に向いているバイクといえるだろう。
最近は、野山やキャンプへ行くアウトドア派ライダーも増えているが、そうしたユーザーに対応するのがこれらモデル群。その意味で、いずれも、まさに今のトレンドに合致している点は同じだといえる。
ともあれ、各メーカーからさまざまなモデルがリリースされ、群雄割拠の戦国時代ともいえるのが大型ツアラーのジャンル。2024年ブランニューとなるこれらモデルたちが、今後、いかに競合・他社モデルと対抗し、市場からどのような支持を得るのかが興味深い。
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