木村拓哉「Believe」があぶり出した元SMAPの現在 木村、稲垣、草なぎ、香取…それぞれの「俳優業」の現実
しかもその「イケメン」「ヒーロー」という役割や立ち位置は、SMAPという5人の個性がひしめき合うグループだからこそ輝いて見えたところがありました。実際、グループ時代は、ややぶっきらぼうな受け答えが「照れ隠し」「茶目っ気」などと好意的に受け止められていましたが、1人になると比較対象がなく、課題や短所を補完し合えない分、「大人げない」「失礼」などとみなされやすくなっているところがあります。
その点、新しい地図は、「SMAP時代の役割や立ち位置から解放されながらも、3人グループとして課題や短所を補完し合える」という状態。3人が自然体で自由に見え、木村さんが苦しく窮屈そうに見えがちなのは、俳優としての演技以前の問題があるからではないでしょうか。
「イケメン」「ヒーロー」とは真逆の役柄に期待したい
見方を変えれば、木村さんも3人のようにSMAP時代の役割や立ち位置から解放されるだけで、ポジティブな印象につなげられる可能性が大きいということ。「手錠をかけられる」「脱獄する」などの表面的なシーンではなく、たとえば「イケメン」「ヒーロー」とは真逆の役柄を助演として演じたとき、ネット上にはポジティブな盛り上がりが生まれるかもしれません。
木村さんは1990年代から2010年代まで日本トップクラスのスターだっただけに、「ネガティブな声が飛び交う現状を変えてほしい」と感じている人は少なくないでしょう。
ちなみにもう1人のメンバー、中居正広さんは俳優として活動しておらず、メインの活動は「50代突入」という年齢の影響を受けづらいバラエティのMC。逆に「これまで通りの元気な姿をいかに見せ続けられるか」が求められているだけに、「SMAP時代から変わらない中居くん」としての姿を見せ続けてほしいところです。
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