都知事選を前に「蓮舫叩き」が盛り上がる事情 小池氏は出馬表明を遅らせ「公務に専念」と沈黙

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蓮舫氏は青山学院大在学中にグラビアアイドルとして芸能界にデビュー。その後、民放テレビ情報番組のキャスターを務め、2004年参院選東京選挙区に旧民主党から出馬して初当選し、現在4期目。2009年に誕生した民主党政権では、行政刷新担当相などを務め、野党転落後は、民進党代表などを務めるなど、常に日の当たる道を歩んできた。

対する小池氏も、蓮舫氏と同様に民放情報番組のニュースキャスターなどを経て、1992年参院選比例区に当時の日本新党から出馬、初当選して政界にデビュー。翌1993年の衆院選には同党から旧兵庫2区にくら替え出馬して当選した。

その後小池氏は、旧新進党、旧自由党、旧保守党を渡り歩き、2002年末に自民党入り。女性初の防衛相などを歴任した後、2008年の自民党総裁選女性として初めて出馬し、その後これも女性初の党総務会長に起用されたことで、「女性初の首相候補」との呼び名が定着した。しかし、2016年6月に当時の舛添要一東京都知事が辞職すると、自民に反旗を翻す形で出馬して圧勝、2020年の再選を経て、今回3選に挑むことになる。

「似た者同士」の対決、“空中戦”が勝敗のカギに

こうしてみると小池、蓮舫両氏は「国民的人気を誇る一方で、さまざまな批判にもさらされてきた、まさに似た者同士」(政治ジャーナリスト)。しかも、1100万人の有権者をかかえる巨大都市での選挙戦は「両氏が得意とする“空中戦”で勝敗が決する」(同)ことは間違いない。だからこそ、「多くのメディアがことさら両氏の抱える『負の要因』をあげつらって、面白おかしく騒ぎ立てる事態」(選挙アナリスト)となっているのだ。

その中で、今週発売の有力週刊誌も一斉に「小池VS蓮舫」関連の特集記事を大々的に掲載。それぞれの「大見出し」をみると、まず週刊文春が「立憲議員が告発『責任転嫁名人』『協調性ゼロ』―『蓮舫の本性』」と蓮舫氏のさまざまな醜聞を列挙している。

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