成功には「目標設定」は必要ない、ではどうする? 結局、毎年同じ目標を設定するはめに終わる

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当日、緊張しすぎてお腹が痛くなってきたので「私は、いったい何にこんなに緊張するのか? いったい何を怖がっているのか?」を書き出してみることにしました。まず、頭に浮かんだのは、これでした。

みんなの前で話せるかが心配?

まぁ、それもなくはないのですが、いつも一人で話しているときとは違う緊張だったので、もっと他にも理由があるなと考えました。次に思い浮かんだのは、これです。

先生と盛り上がらないことが心配?

これは、これで心配だなと思いました。ただ、なんだか、まだ確信にたどり着いていない感じがする。さらに考えて、盛り上がらないってどういうことだろう? と考えてみたら、こんな答えが出てきました。

先生の話したことを、私が理解できずに、反応できなかったら困る!

ここまでたどり着いて「これだ!」と納得しました。先生に難しい話をされて、私が理解できずに、ポカンとしてしまうと、その場をどうやって進めればいいかわからなくなってしまいます。こうなることが一番怖いことだ! と緊張の原因を突き止めることができました。

何が怖いのかを言語化する

次に、ここまで言語化できると、「じゃ、実際にそうなったらどうする?」と考えてみることができます。

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もし理解できなかったら、「わからなかったので、もう少し詳しく教えてください」って言ってみよう。そんなことで先生は怒るわけがない。こう決めたら、「じゃあ、何も怖いことはない!」と思えて、心が落ち着いたのです。結果、対談は盛り上がり、とてもいい経験になりました。

「なんだか、緊張する!」で止まっていたときは、いったい何が怖くて緊張しているのかわからずに、頭が混乱している状態でした。でも、何が怖いのかを言語化して、突き止めたおかげで、「じゃあ、どうする?」という次のことを考えることができたのです。

毎日、書き出すことで、言語化は上達していきます。最初の頃は「やばい」の一言しか書けなかった人も、もっと詳しく書きたくなって、自然と「何がやばいのか」「なぜやばいと感じたのか?」など言語化の粒度が高くなっていきます。自分の考え・想いをよりクリアに言語化していけるようになります。

これが書く効果です。書くだけでも、頭と心がスッキリします。この効果のために書き続けている方も多いと思います。それくらい大切な効果なのです。みなさんも、ぜひ、まずは日々の出来事や感情をノートに書きだすところからはじめてみてください。

山田 智恵 株式会社ダイジョーブ代表取締役

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やまだ ともえ / Tomoe Yamada

1977年に東京で生まれ、慶応義塾大学法学部・慶応義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)を卒業。父親が経営する会社に入社するも、2009年にリーマンショックの煽りを受けて、民事再生を申請。創業者である父と家族全員が会社を去ることとなり、一家全員無職になる。人生に絶望するも、2010年からノートを使った振り返りをはじめ、そこから人生が好転。転職した一部上場企業ではソーシャルメディア事業部部長として活躍し、外資系ベンチャー企業の役員を同時に務める。2016年に株式会社ダイジョーブを起業。

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