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「カルチャー帝国」築く高級ブランドのしたたかさ ルイ・ヴィトンの「衝撃人事」が示す異変とは?

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親会社LVMHは世界最大のラグジュアリー・コングロマリットで、会長のベルナール・アルノーはイーロン・マスクと世界一、二の地位を争う富豪だ。

1980年代には不動産業に携わっていたアルノーは、40年かけて70を超えるラグジュアリー・ブランドを傘下に収め、アート、ストリート、テクノロジーの文化圏も取り込んできた。

LVMHの会長、ベルナール・アルノーとそのファミリー。子どもたちは傘下のブランドの要職に就き、アルノー帝国はますます安泰だろう(写真:Chesnot /Getty Images)

アルノーは不動産業の知見を生かし、パリやニューヨークの一等地の不動産を買い続けてブランドの店舗を設置。傘下ブランドの新しい店舗が増え、ショーウィンドウやPRを通して存在感を増している。

K-Popの巨大なファンダムを取り込む

「文化圏」を背負うアイコンとの連携という意味では、ファンダム(熱狂的なファンのコミュニティー)をもつタレントをブランドアンバサダーにするという戦略も定着した。

とくにハイブランドとK-Popスターとの結びつきは顕著で、BLACKPINKのジスはディオール、ロゼはサンローラン、リサはセリーヌ、ジェニーはシャネルのアンバサダーを務める。そうすることで、ブランド側はタレントの背後に控える巨大なファンダムにリーチできるのだ。

BLACKPINKのジスはディオールのアンバサダーを務める(写真:Jeremy Moeller / Getty Images)

最近のパリやミラノのコレクション会場の外には、ファッションブランドのファンというよりむしろ、アンバサダーとなったタレントのファンが詰めかける。彼らがSNSに上げる写真を通して、タレントが着用するブランドの商品イメージも拡散されるのだ。

エンタメ業界へのアプローチはそれだけにとどまらない。フランスのラグジュアリー・コングロマリットであるケリングは独自のエンターテインメント・メディアを持とうとしている。

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