東大生に共通「頭がよくなる」賢いノートの使い方 頭の中を整理し、ミスを減らすことができる

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いかがでしょうか? 縦の線を入れるのは「思考の流れが整理できるから」であると、漫画では説明されています。綺麗にノートや解答を書くことは、思考の整理にもつながり、数学的な思考が身に付きやすくなる、ということですね。

これは本当にその通りで、ただ漫然と黒板に書いてあることを書き写したり、問題を解いたりするよりも、頭を使って、要点をまとめられるようになります。

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例えば縦の線が入っているノートを使うと、横の幅が狭いので、その分だけ情報量を短く言いまとめなければならなくなります。

長ったらしく何かを書くのではなく、短く言いまとめなければなりません。そうすると、頭の中で言葉を言い換えて、ノートを書くことにつながります。

「どこで改行をするのか」ということを考えながらノートを取ることもできます。「これは、次の行で書くのか、それとも続けて書くのか」という視点を持つことで、丁寧にノートを作ることにつながるのです。

計算ミスが大幅に減った学生も

さらに、数学や物理の問題を問く際には、ミスも少なくできます。縦に整理することで数式自体が見やすくなるので、ミスがあっても気付きやすくなるうえに、思考も整理できるようになるのです。

西岡壱誠 東大 ノート ドラゴン桜
(写真:筆者提供)

また、上から下へ数式が流れていくので、計算式の間違いがあった場合にはすぐに気付くことができます。

理系で、計算ミスが多かったという人でも、このノートを作ってから、大幅にミスが減ったという人もいました。

真ん中に線を引く勉強法は、頭の中を整理するのにぴったりなやり方だと言えます。みなさんぜひ、参考にしてみてもらえればと思います。

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西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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