成功の秘訣は攻めと守りのCSRを全社体制で行うこと《組織・人を強くするCSR 第2回》

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ユニチャームの「攻めのCSR」

「攻めのCSR」を成功させるカギは、まず社会課題をしっかり把握し、自社の経営資源で何が解決できるかを深く考えることにある。「社会課題の把握」というところがミソで、社会的な不満足や懸念を正しく解消に結び付ければその活動自体が称賛されるし、それを行っている企業のブランドも上がっていく。

人は困っているときに助けられた恩は一生忘れないもので、その企業の固定ファン層になるだろう。さらに、自社のノウハウや経験を生かせるとなれば、ビジネスへの有効なフィードバックとなったり、テストマーケティングにつながる面も出てこよう。
 
 ここに社員が参加すれば働きがいにつながる点はこれまで何度も強調してきた。このように攻めのCSRは一石三鳥にも四鳥にもつながるのである。

ユニチャームは、東日本大震災の際、自社の紙おむつなど被災地で役立つ商品を提供するなど迅速な支援を行った企業の一つであるが、自社のビジネスとCSRを上手に融合させている企業としても知られている。

ユニチャームの活動として出色なのは、インドネシアにおける紙おむつの普及によって、女性が幼い子供を連れて外出することを促進し、遅れていた女性の社会進出を支援した事例だろう。

同社はインドネシアの所得水準でも購買可能な低価格の紙おむつを開発するため、相当の試行錯誤を繰り返しながら品質、パッケージを現地仕様に変えていった。特に注目すべきなのは延べ200回以上の現地家庭訪問を繰り返し、現地ニーズを掘り起こしている点である。

さらに流通も大規模店舗を避けて、街の雑貨店など庶民が立ち寄る店を積極開拓している。このように現地の社会課題を的確に把握した活動が、インドネシアの紙おむつ市場で圧倒的なシェアを実現した原動力になっている。

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