「水原の送金先」リアリティ番組出演の怪しい正体 恋人へ贈ったダイヤのお金はどこから?

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実際、タイミングは興味深い。ライアンは、第17シーズンの中でもジェンに結婚の意思を伝えており、このこだわりの指輪も、正式なプロポーズの2年前からデザインしたそうだ。

だとすると2022年のどこかだが、これまでの調べで、水原被告は、2021年11月から2024年3月までの間、40回以上にわたり、総額1700万ドルを送金していたことがわかっているのだ。

もうひとつ気になるのは、ライアンのプロポーズが、水原被告がロサンゼルスの裁判所に初めて出廷した4月12日の前日だったという事実。水原と胴元に捜査の手が及んでおり、「アソシエイト1」である自分の役割も、いずれ捜査当局に知られているとわかっていながら、ライアンは堂々とプロポーズをしたのだろうか。ちなみに、ジェンの離婚もまだ成立していない。

ライアンは、捜査に協力し、証言をするのと引き換えに、罪には問われないとのこと。彼の弁護士は、捜査が行われているところなので何も発言できないと述べている。

第18シーズンの撮影はすでに終了していたのだが、この新たな動きを見て、ソーシャルメディアには「今こそカメラを回すべきだ」とのコメントが多数寄せられた。もともと悪者だったライアンがさらなる悪者になるというドラマチックな展開は製作側にとっても見逃せなかったのだろう。彼らは早速、撮影を再開している。

恋人は今も男に寄り添う姿勢

そんな中、ハウスワイフのひとり、 “タマラ”ことタマラ・ジャッジは、自分のポッドキャストで「私は『マフィアの妻たち』に出演したつもりはなかった」、「すごくダークでヘビー。最悪」と批判。それを受けてジェンは、タマラの発言のせいで13歳の娘が傷ついたと、彼女を責める動画をインスタグラムのストーリーに投稿した。

その強気な姿勢から判断するに、今のところ、ジェンは、ライアンに寄り添っていると思われる。だが、真実が明らかになった時、彼女は信じてよかったと思うのか、それとも裏切られたと思うのか。どちらに転んだにしろ、この番組の製作陣とテレビ局に失うものはなさそうだ。

猿渡 由紀 L.A.在住映画ジャーナリスト

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さるわたり ゆき / Yuki Saruwatari

神戸市出身。上智大学文学部新聞学科卒業。女性誌編集者(映画担当)を経て渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスター、映画監督のインタビュー記事や、撮影現場リポート記事、ハリウッド事情のコラムを、『シュプール』『ハーパース バザー日本版』『バイラ』『週刊SPA!』『Movie ぴあ』『キネマ旬報』のほか、雑誌や新聞、Yahoo、ぴあ、シネマトゥデイなどのウェブサイトに寄稿。米女性映画批評家サークル(WFCC)会員。映画と同じくらい、ヨガと猫を愛する。
X:@yukisaruwatari
 

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