5時間待ちも、「中目黒のスタバ」が繰り出す仕掛け ここで生み出されたアイデアが全国の店舗に波及
「ロースタリー 東京」について、以前に同社関係者から「あれだけの店ができたのでティー事業の足掛かりを得られた」という話を聞いたが、それをティーに特化した店舗として実現させた。
また、前述の「イタリアンベーカリー プリンチ」の単独店も「プリンチ代官山T-SITE」として都内(渋谷区猿楽町)で運営する。こちらも従来のスタバとは違う雰囲気で商品構成も特徴的だ。
商品開発や人材開発で一般店舗と連携
「『ロースタリー 東京』で人気を呼んだメニューを全国のスターバックスでも楽しめるようアレンジを加えたドリンクもあります。特別な方法を用いながらコーヒーの風味を抽出した『コーヒーエイド』や、『バタースコッチ ラテ』(現在は販売終了)などがそうです」
菅原氏はこう説明する。「ラボ」としての商品開発だが、新商品を提供してお客さんの反応を学ぶ、テストマーケティングの役割もあるだろう。
「コーヒーエイド」については2年前の開発時に、「特殊な抽出方法を採用した透明感のあるコーヒーに〇〇(商品によって異なる)を加えたリフレッシュメント ビバレッジ」と説明を受けた。一般のコーヒーのような茶褐色ではなく透明感のあるコーヒーだった。
その後は透明感よりも、前述した“特別な方法を用いてコーヒーの風味を抽出”を掲げ、「コーヒーエイド クールライム」(2023年6月28日~8月31日)を期間限定で発売した。
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