パナソニック、テレビを黒字化できるのか 津賀社長「消費税増税でも目標は達成可能」

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大阪城ホールで開催されたパナソニックの株主総会。業績が回復していることもあり、波乱なく進行した

6月25日、パナソニックの定時株主総会が大阪城ホールで開催された。構造改革が奏功し、業績を回復軌道に乗せているパナソニック。今年の株主総会は、時折会場に笑いが起こるなど、終始穏やかに進行した。

2018年度売上高10兆円を目指すパナソニックにとって、2015年度は再チャレンジの年。冒頭、津賀一宏社長は「今年度は利益成長へと大きく舵を切り、持続的な成長ステージへと移行する」と延べ、“守り”の構造改革の局面から、“攻め”の経営姿勢への転換を誓った。

2011年度、2012年度合計で1兆5000億円もの最終赤字を計上したが、2014年度には、営業利益3500億円、営業利益率5%という中期経営計画を1年前倒しで達成。業績が上向く中での株主総会となった。

今期は2000億円を戦略投資に充てる

今2015年度も売上高8兆円(前期比3%増)、営業利益4300億円(12%増)の増収増益を狙う。特に収益性の低いエアコンや2次電池など6事業のテコ入れを図り、6事業合計で5割増収、9割の営業増益を見込む。またM&Aなどの戦略投資に1兆円を注ぎ込む計画を掲げ、うち約2000億円の投資を今年度に実行する予定だ。

株主からの主な質疑応答は以下の通り。

株主A「2012年度に赤字に転落したが、パナソニックは1年後には復配に至った。一方、同時期にシャープも赤字に転落して、いまだに経営危機の状況にある。この差はどこにあるのか、津賀社長に聞きたい」

津賀社長「パナソニックは(赤字に陥った際)、あまりにも会社の規模が大きくなり、何が起きているのかが個人に見えにくくなっていた。これは経営幹部も同じ。私自身も2012年度に社長に就任したが、会社の状況は見えにくい状況だった」

 「そうした中で復活して従業員や株主に報いたいという思いを共有し、現状をみんなで見て、報告しあって、全員一致の考え方で立て直そうとしてきた。たとえ1年でも配当を再開する、純利益を黒字にしたいと思ったことが、結果的に純利益の黒字になった。だが、シャープとの比較については申し訳ございませんが、分かりませんのでご容赦願う」

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