有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ビジネス

イオンの最高益支える小型店「まいばす」の正体 首都圏に1100店超、業界の定説覆した2つの秘訣

7分で読める 有料会員限定
2/3 PAGES

まず一番に挙げなくてはならないのは、徹底したローコスト運営だ。

たとえば生鮮食品の取り扱い。伝統的に食品スーパーでは、同じ生鮮食品でも青果部門、精肉部門といった具合に「縦割り」の組織になっている。それによって専門的な品ぞろえを実現する反面、商品管理を含めて多くの人手をかけているため、利益の出にくい部門になっている。

生鮮品の管理作業は素人でもできる

まいばすが進めたのは、徹底的なマニュアル化だ。野菜などは「『こういう色になったら廃棄しましょう』というようにマニュアルに落とし込んでいる。素人でもすぐ(生鮮品の管理作業が)できるようになっている」(二川氏)。商品を陳列する順番なども本部主導で決定されており、現場の従業員は、タブレットを使ってマニュアルに従い作業するだけだ。

青果の商品管理は大きな課題だが、まいばすでは徹底的なマニュアル化で対応している(写真:梅谷秀司)

さらに特売を行わなかったり、売り上げの多い店舗の近くにはあえて自社競合するように出店して客を分散させたりなど、物量や客数の波を押さえ込むことで、1店舗あたり常時2~3人で営業できる体制を構築している。

一定のエリアに集中出店するドミナント出店が、ローコスト運営につながっていることは間違いない。物流の効率化や認知度向上による広告費の抑制はもちろん、特筆すべきは、それが人員面の柔軟な運用を可能にしていることだ。正社員が担う店長は、2店舗に1人というケースが多い。パート社員がスマートフォンを使って、母店以外の店舗でも空き時間に自由にシフトに入ることができるシステムも導入している。

ドミナント出店は、コンビニの専売特許ともいえる戦術。しかし、コンビニの場合、人員面の柔軟な運用までつなげることは難しい。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数