「失敗を怖がって行動できない」人に伝えたいこと 坂東眞理子さん「挑戦して気付くこともある」

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うまくいったことと、うまくいかないことが混在するのが人生。だから、うまくいったことが、うまくいかなかったことより少し多い程度でも十分に幸せなのではないかと思います。

うまくいったことばかりで、何も失敗しない人生はあり得ませんし、失敗しないのはリスクを取っていない、つまり、うまくいく可能性の高いことしかしていないということです。

失敗したらおしまいだ、失敗しないようにしなければ、という気持ちが強すぎると、小さく縮こまった人生になってしまいます。

失恋が怖いから恋愛しない、離婚するのが怖いから結婚に踏み切らない、落第するのが怖いから試験を受けない、業績評価が怖いから外資系企業にはいかない、落選が怖いから選挙に出ない、事故が怖いから旅行に行かない、倒産が怖いから起業しない、という人はたくさんいます。

たしかに、チャレンジしなければ失敗はないし、安定した生活が維持できるかもしれません。

また、失敗すると周囲に迷惑をかけてしまう、人に迷惑をかけないようにしなければならないから失敗する可能性のあることには手を出さない、という人もいます。

しかし失敗して迷惑をかけても、そのあと倍返しで、かけた迷惑を取り戻すこともできるのです。チャレンジしてはじめて、それまで気がついていなかった自分の力に気がつくこともあります。

失敗しても人生は終わらない

失敗で迷惑をかけるのを恐れるのは、自分が迷惑をかけられたくないという気持ちが強く反映しているのです。

「少しぐらい迷惑をかけられてもお互いさま」と思えれば、自分も適度に迷惑をかけるのを恐れなくなります。

「失敗したらおしまいだ」と思い込んでいる人はたくさんいますが、現実には失敗しても、そこから立ち上がった人はたくさんいるのです。けっして失敗で人生が終わるわけではありませんし、失敗すると一生みじめな状態が続くわけではありません。

たとえば1997~98年の金融危機で、日本長期信用銀行、三洋証券、北海道拓殖銀行など、日本の大銀行や大証券会社がいくつか倒産したり、合併されたりして、多くの人が転職を余儀なくされました。

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