妖精に扮す社長が売る「国産きくらげ」の希少価値 箸を持つ手が止まらない「きくらげラー油」

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きくらげの妖精“けっぴー”
きくらげの妖精“けっぴー”。「木耳のお店」の近くにあるきくらげ栽培のハウス内にて(筆者撮影)
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わりと頻繁に食べているにもかかわらず、これまで意識したことがなかった食材がある。それがきくらげだ。そう、中華飯に入っている黒いアレだ。きくらげそのものに味や香りはほとんどなく、あるのは食感だけ。ゆえに好きでもなければ嫌いでもないという人も多いだろう。

箸を持つ手が止まらない「きくらげラー油」

ところが、きくらげに対する概念が筆者の中でガラリと変わった出来事があった。それは昨年11月、取材で訪れた愛知県東三河エリアのアンテナショップ「豊穣屋」で「きくらげラー油」なる瓶詰めを購入したのがきっかけだった。

愛知県豊川市で栽培されているきくらげを使ったラー油仕立ての佃煮だ。炊きたてのご飯はいうまでもなく、ラーメン、とくに担々麺にのせると箸が止まらなくなるほどうまかった。特筆すべきはプルンとした食感。筆者がこれまで食べていたきくらげとはまったくの別物だったのだ。

きくらげの佃煮「きくらげラー油」と「きくらげしそ高菜」、「きくらげ高菜ラー油」
きくらげの佃煮「きくらげラー油」(中)と「きくらげしそ高菜」(右)、「きくらげ高菜ラー油」。「木耳の店」のECサイトからも購入することができる。各990円(送料別)(筆者撮影)

それにしても、なぜ、きくらげに着目したのだろうか。「豊穣屋」で取材に対応してくれた「木耳のお店」のスタッフできくらげの妖精、あっぴーさんによると、「社長の喚田が国産のきくらげの美味しさに感動して、その魅力を伝えたいと思ったのがはじまりです」とのこと。

どうしても喚田社長と会って話が聞きたくなり、豊川市へと車を走らせた。「お店」というだけに直売店があると思いきや、カーナビを頼りに到着したのは、ビニールハウスが建ち並ぶ一角にある工場のような建物。

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