小田急の「新拠点」海老名駅の知られざる裏側 本社が一部移転してきたビルには「乗務所」も
駅周辺では2002年に巨大な商業施設「ビナウォーク」が誕生したが、まだまだ空き地が目立っていた。近年、その変貌ぶりが目覚ましい。2014年に東口に複合商業施設「ビナフロント」がオープン。JRの駅西口エリアには2015年、三井不動産が手がける「三井ショッピングパーク ららぽーと海老名」が開業した。
JR線と小田急線に挟まれたエリア「ビナガーデンズ」では2棟の新しいタワーマンションが目を引く。リーフィアタワー海老名アクロスコート(2019年10月竣工、総戸数304戸)と同ブリスコート(2020年10月竣工、302戸)はどちらも地上31階建てだ。
駅長「可能性を秘めている」
2021年4月19日にはビナガーデンズに隣接して、歴代の特急車両5車種を展示する「ロマンスカーミュージアム」がオープン。2022年にはクリニックモールなどが入る「ビナガーデンズパーチ」と、「ビナガーデンズオフィス」が竣工。小田急電鉄も東京都心の新宿から本社機能の一部を移転した。
海老名駅の青木敬太駅長は「以前から相鉄線との乗り換えで人の流れはあったが、海老名自体を目的に来る人が増えた」と指摘する。とくに親子連れの姿が目立つようになったという。「海老名は子育て世代が多く、開発できる土地もたくさんある。小田急70駅のなかでもポテンシャルを秘めているのでは」と街の発展に期待を込める。
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