北朝鮮がウクライナをミサイル実験場にしている ロシアに砲弾や火器を送り、実戦データを取得

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橋下徹、佐藤正久、鈴木宗男、岡部芳彦
(写真:FNNプライムオンライン)

松山キャスター:ロシアの戦争継続の陰には北朝鮮がちらついている。北朝鮮にとってロシアにミサイルを供給するメリットは何か。

砲弾や火器を送り、実戦データを取得

佐藤氏:いま北朝鮮は軍事特需が起きていると言われている。工場を再稼働して砲弾や火器をロシアにどんどん送っている。その見返りにロシアから油や小麦等の食料、軍事技術も来る。さらにミサイルの実験場としてウクライナが使える。今までは日本海に向けてKN-23(弾道ミサイル)を撃っていたが、イスカンデルタイプのKN-23、24は本来地上目標に対して打つものなので、実際命中したかどうか、その評価、判定、ウクライナでこういうデータを取れるというのは、その修正をできるから極めて大きい。(世界最大の政治リスク専門コンサルティング会社)ユーラシア・グループ(本社・米ニューヨーク市)が、イラン、ロシア、北朝鮮を新たな「ならず者国家」と指摘したが、対米を考えたときにロシアとイランと連携できることは、ロシアが中心にいることもあり、北朝鮮にとっては大きなメリットがある。

ロシアはしたたかで、ナワリヌイ氏の不審死の話もあるが、外交面でも内政面でも、いろんな面で「恐(おそ)ロシア」という部分が出てきている感じがある。

松山キャスター:イランや北朝鮮がロシアをバックアップしているということだが。

鈴木氏:北朝鮮が日本海に向けて弾道ミサイルを撃っているが、では、そのエンジンはもともとどこから来たか。ウクライナだ。武器の拡散はどこでもある。それをしっかりおさえなければいけない。佐藤さんがロシアを「ならず者国家」と言ったが...。

佐藤氏:ユーラシア・グループがそう言った。

鈴木氏:それをわれわれは軽々に使うべきではない。ユーラシア・グループが言ったから、日本も使うといっても、北方領土問題がある。平和条約交渉がある場合、どこかで折り合いをつけなければ、問題解決はできない。あるいはエネルギーの問題がある、水産物の問題がある、200カイリの問題がある。国益の観点からトータルで考えるのが政治だ。軽々な発言はしないほうがいい。

梅津弥英子キャスター(フジテレビアナウンサー):2月6日、アメリカのメディアのインタビューを受けた、ロシアのプーチン大統領は、2022年3月に行われたイスタンブールでの停戦交渉に繰り返し言及。「停戦の合意にほぼ達していた」などと発言を繰り返した。この停戦交渉で、ウクライナは中立化を宣言し、NATO(北大西洋条約機構)に加盟しないことや、ウクライナの安全をロシアを含む11カ国が保障することなどをウクライナが提案したという。

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