糖尿病を克服した人に共通する体重減の重大事実 体脂肪を減らすのは健康にとって良いことばかり

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また、膵臓に損傷を抱える人にも希望はある。研究によると、長期にわたって減少した体脂肪をそのままキープできれば、時間はかかるが、膵臓も回復して再生させられるという。

「植物」の糖質に注意する

炭水化物を食べると血糖値が上がるのは、食物脂肪を摂ったあとに血中の脂質が増えたり、食物タンパク質を摂ったあとにアミノ酸が増えたりするのと同じで、ごく自然なことだ。

だが、血糖値を低く抑えるのに苦労しているなら、炭水化物の摂取量を減らすのはきわめて合理的だ。とくに、前糖尿病段階の人や糖尿病患者にとっては間違いなく効き目のある方法だろう。

さまざまな研究やメタ分析が明らかにするように、低炭水化物ダイエットは中程度の炭水化物ダイエットまたは高炭水化物ダイエットに比べてはるかに効果が高く、血糖値(HbA1c)の平均を下げたり、糖尿病治療薬の必要性を減らしたり、2型糖尿病を寛解させたりするのに大きく貢献している。

アメリカ糖尿病協会とヨーロッパ糖尿病研究協会では、2型糖尿病に見られる高血糖値を解消する手段として、低炭水化物ダイエットを推奨している。だが、食事全体の質を保つことが重要だという意見も、当然ながら指摘されている。

どんな食事パターンや食事法に従っても、炭水化物全体の摂取を減らせば、血糖コントロールと血糖値の改善に大きな効果が見込めると両協会は認めている。

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ケトジェニックダイエットでも、ベジタリアンでも、地中海式ダイエットでも、みな効果が期待できるが、大切なのは繊維質の野菜と発酵食品とプレバイオティックな繊維をたっぷり摂って、腸の健康を保つことだという。

もし低炭水化物ダイエットを始めたいなら、まずは血糖値を急上昇させる炭水化物やデンプンを摂らないようにするのがいい。具体的には、穀物、パン、朝食用シリアル、米、パスタ、ほとんどの果物、ニンジンやジャガイモなどのデンプン質の根菜、コーン、ほとんどの豆類などだ。

ほかの食べ物(牛乳やほとんどの乳製品、ベリー類、大豆製品)もできるだけ控えたいが、肉、シーフード、卵、ギリシャヨーグルト、ナッツ類とシード類、そしてトマトやナス、キャベツ、ホウレンソウなどの繊維が多くデンプン質でない野菜は、好きなだけ食べてかまわない。

アリ・ウィッテン エナジー・ブループリント創始者

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あり うぃってん / Ari Whitten

ライフスタイルとサプリメントを総合的に考えるシステム「エナジー・ブループリント」の創始者。「エナジー・ブループリント」は、より健康的でエネルギーにあふれ、能力を発揮できる人の実現を目指すプログラムを通じて、200万人以上(さらに増加中)を助けてきた。著書にはベストセラー『The Ultimate Guide To Red Light Therapy』があり、世界中の自然医療の専門家が登場するポッドキャスト『エナジー・ブループリント・ポッドキャスト』のホストもつとめている。

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アレックス・リーフ 理学修士

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あれっくす りーふ / Alex Leaf

栄養学の専門家および研究者、作家、学者。ウェスタン・ステイツ大学で人間栄養学および機能性医学を教えている。「エナジー・ブループリント」でコンテンツ・クリエイターおよびリサーチ・ライターとしても活躍している。

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