ビットコインに思わぬ「ギリシャ需要」 1年半ぶり長期連続上昇へ

拡大
縮小
 6月16日、仮想通貨「ビットコイン」が一時7%上昇した。写真はパリで5月撮影(2015年 ロイター/Benoit Tessier)

[ロンドン 16日 ロイター] - 16日の取引で、仮想通貨「ビットコイン」が一時7%上昇。昨年1月以来1年半ぶりの長さとなる6営業日連続で上昇する見通しだ。ギリシャのユーロ圏離脱に対する懸念から、投機筋や同国預金者から買いが入っている。

大手取引所、ビットスタンプで、ビットコイン<BTC=BTSP>は一時約2カ月ぶり高値の252.05ドルをつける場面があった。その後、やや値下がりしたものの、約4%高の245.21ドル付近で推移した。

市場関係者の1人は、当局への信頼感が薄れ、ギリシャの投資家らがビットコインに買いを入れていると指摘した。

別の関係者は、ギリシャのユーロ圏離脱や、資本規制導入への懸念が、ビットコイン相場を押し上げる可能性もあるとみる。

市場では、ユーロ圏離脱を回避するため、ギリシャがビットコインのような仮想のパラレル通貨「デジドラクマ」を導入し、年金受給者や公的部門の労働者への支払いに使う可能性があるとの見方も出ている。

関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
倒産急増か「外食ゾンビ企業」がついに迎える危機
倒産急増か「外食ゾンビ企業」がついに迎える危機
Netflixが日本での「アニメ製作」を減らす事情
Netflixが日本での「アニメ製作」を減らす事情
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT