渋谷と「ハチ公」でつながる、秋田ご当地鉄道事情 かつては寝台特急、いまは新幹線が東京と結ぶ

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秋田駅に戻ろう。秋田新幹線はここで終わりだが、奥羽本線はまだまだ続く。特急「つがる」が秋田―青森間を1日に3往復。かつては特急「あけぼの」なども走っていた大動脈も、いまはミニ新幹線を除けば「つがる」が最後の特急列車である。

特急「つがる」
秋田―青森間を結ぶ奥羽本線特急「つがる」。2024年3月のダイヤ改正で1往復が停車駅の少ない「スーパーつがる」に(撮影:鼠入昌史)

ただ、青森に気持ちが行くのはまだ気が早い。秋田駅を出ると、土崎港という藩政時代からの要港に近い土崎駅。ここからは貨物支線の秋田港線が分かれていて、ごくまれに秋田港に寄港するクルーズ船の乗客のための旅客営業を行っている。

秋田港 貨物支線
土崎駅から分かれる貨物支線の先は秋田港駅。まれに旅客扱いをすることも(撮影:鼠入昌史)

非電化の男鹿線を走る“電車”

さらに、追分駅からはなまはげでおなじみ男鹿半島に向かう男鹿線を分ける。秋田湾沿いを走って男鹿駅へ。途中、天王―船越間では八郎潟から流れる船越水道を通っている。

このローカル線の特徴は、蓄電池駆動電車EV-E801系「ACCUM」を使っていることだ。2017年から蓄電池、つまり電池を使った電車が走る非電化路線。ディーゼルカーとは違って、走っていても車内は実に静かで、電気自動車気分が味わえる。

EV-E801系「ACCUM」
船越水道を渡る男鹿線の蓄電池電車EV-E801系「ACCUM」(撮影:鼠入昌史)
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