TVプロデューサー「やる気が出ない時」の対処法 モチベーションが低くても動けるようになる

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だったら、いずれ5つのTo Doを全てやらなきゃいけないならば、優先順位5位からやってもいい。やりやすいことからやろうという風に考え方を変えたんです。どうせどっちもやるなら、とりあえずやれる方からやろうと割り切った。

すると、むしろ進むようになったんです。まずはやらなきゃいけないリストを作ります。そして、できるだけ「やりやすいこと」から手をつける。

重要なのは「達成感を得る」こと

領収書の精算だったら、好きな音楽を聞きながら、見たかった動画を流しながらでもできます。優先順位としては低いけど、この作業をクリアすることで、To Doリストは1つ減る。

この達成感は意外に、やりたくない優先順位1位に着手するモチベーションになるのです。

特に期日が迫っていたら「こんなことやってる場合じゃない」と焦ります。こんなことやってる場合じゃないと思いつつ、どうせ他のものにも手をつけられてないなら、やれることからやった方が、結果的に早く終わる。

本で言うと、1冊を読み終えないと、なんとなく次の本にいっちゃいけない気がします。でも、途中で止まってしまうことも多い。だったら、どんどん途中で投げ出して「今読みたい本」を読んでいけばいいんです。

この発想の転換をしてから、自分自身、精神的にもだいぶ楽になりました。仕事も進むようになったし、本の数も以前より読めるようになった。本来の優先順位ではなく、自分の心の優先順位に従う。これ、けっこうおすすめです。

何か考え事をしなければいけなくなった時、「ここに行くまでに何か考えよう」というルートがあると、いい考えが生まれてきやすいと思います。その行き先を“海”みたいにちょっとワクワクする目的地にしたら、考え事自体もちょっと楽しくなるんです。

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