焼き鳥一筋25年、鳥貴族が描く大構想

国産鶏肉の店舗串打ちと、自前のタレ。この二つのこだわりが安さだけではない武器となり、固定客の確保に結びつく。低い家賃比率と固定客の多さによって、「店舗段階の営業利益率20%」という、業界で群を抜く収益力を可能にしているのだ。

今後の目標店舗数は16年中に1000(11年6月末227、うちFC113)だ。12年7月期の出店は50程度だが、13年7月期以降は出店余地の大きい関東を軸に毎期100以上の出店を行い、“年率4割増収”という目標を掲げている。


さらにその先に見据える壮大な構想が「全国2000店体制」(大倉社長)だ。現在、鳥貴族の国産鶏肉の使用シェアは1%。2000店になれば「ケンタッキーフライドチキン」の7%を抜き、10%のシェアを握ることが可能になると大倉社長は読む。鶏肉コストの大部分を占めるエサ代も自ら管理し、一時の市況高やブームに左右されない調達力を得ることが、最終的なゴールだ。

創業から25年。大手チェーンの均一低価格居酒屋の失速を尻目に動き出す、関東での大規模展開。低価格の“元祖”が、やおら乾坤一擲の勝負に出ようとしている。

(二階堂遼馬 撮影:大塚一仁 =週刊東洋経済2011年7月2日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 夢を諦めない「脱会社員の選択」
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 新型コロナ、「新しい日常」への前進
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
トレンドライブラリーAD
人気の動画
早慶上理・MARCH・関関同立、少子化でどうなる?
早慶上理・MARCH・関関同立、少子化でどうなる?
築40年超「老朽マンション」丸ごと建て替えの大問題
築40年超「老朽マンション」丸ごと建て替えの大問題
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
「料理が突然、上手になる」たった1つの簡単秘訣
「料理が突然、上手になる」たった1つの簡単秘訣
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
日米の躍進銘柄を総まくり<br>発掘! 未来の成長企業

米国の株式相場上昇に目を奪われがちですが、日本でも未来を牽引する成長企業は確実に育っています。本特集では「新興成長企業」や「トップの通信簿」などのランキングを掲載。GAFAMやメルカリの次の新主役を探しましょう。

東洋経済education×ICT