小さな高級車「日産オーラ」を買っている人物像 購入者分析でわかったノートと異なる特殊性

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オーラでの購入体験・日々の利用体験を通して日産へのロイヤルティを高めることができれば、次の代替え購入時の潜在顧客として期待できるサイクルがまわる。オーラによって、日産がこれまで獲得できていなかった顧客層との接点を持つことができれば、プレミアムコンパクトとしての役割を十分果たしていると言えるだろう。

オーラが他メーカーユーザーを獲得できていることは、次のデータからも見えてくる。購入時の前提条件の結果を確認すると、「メーカー」「購入予算」の回答割合が、オーラはノートより低いのだ。つまり、日産というメーカーにこだわって購入した人がやや少なく、予算の制約から購入車種が絞られた人も少ない。

よって、オーラというモデルそのものの魅力から購入に至った、新たな日産オーナーを獲得できていると言える。裏を返せば、メーカーへのこだわりが強くない購入層だけに、どれだけ日産ファンを作り出せるかが次に向けての勝負どころだと見ることもできる。

プレミアムな部分への評価

次に、購入したクルマの「気に入った点」を見てみよう。オーラでは「スタイルや外観」「内装のデザイン」など、高級感が表れやすい見た目やデザインに関する項目のスコアがとても高くなっている。

加えて、「静粛性」や「運転をラクにする機能」などの装備面の評価も高い。オーラが他の車種との差異として押し出した特徴が、ユーザーにしっかりと届いている。最後に、各車に「あてはまるイメージ」を見てみよう。

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