小さな高級車「日産オーラ」を買っている人物像 購入者分析でわかったノートと異なる特殊性
コンパクトカーといえば、長きにわたりホンダ「フィット」、トヨタ「ヤリス(旧ヴィッツ)」「アクア」、日産「ノート」、マツダ「MAZDA2(旧デミオ)」などがしのぎを削ってきた、日本の売れ筋ボディタイプである。
中でもノートは、シリーズハイブリッド「e-POWER」の追加で人気を博し、2020年に発売した3代目からはe-POWERのみのラインナップとするなど、独自性を打ち出している。
また、2021年8月にはノートから派生する形で「オーラ」が発売された。オーラはプレミアムコンパクトをコンセプトとするモデルであり、これまで日本市場ではあまり定着してこなかった「小さな高級車」を体現している。
そこで今回は、ここまでの振り返りの意味も込めて、プレミアムコンパクトとして登場したオーラについて購入者分析を通して見ていくこととする。比較時の参考としてノート、ヤリス、フィットを加える。
データは、市場調査会社のインテージが毎月約70万人から回答を集める、自動車に関する調査「Car-kit®」だ。
■日産 オーラ:796名
■日産 ノート:809名
■トヨタ ヤリス:720名(ヤリスクロス、GRヤリスは含まない)
■ホンダ フィット:899名
※分析対象は新車購入者のみ。※オーラの発売時期に合わせるため、いずれの車種も2021年8月以降の購入者のみとする
なお、日産は2023年12月にノートをマイナーチェンジし、2024年1月下旬に発売すると発表。主に外装デザインを大きく変更する。オーラのマイナーチェンジについては、現時点で発表はない。
「値引き前車両本体+オプション価格」は357万円
オーラはプレミアムなコンパクトカーのポジションを取るため、まずは価格に関するデータから確認していこう。
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