小さな高級車「日産オーラ」を買っている人物像 購入者分析でわかったノートと異なる特殊性
「(a)値引き前車両本体+オプション価格」を見てみると、オーラ:357万円、ノート:304万円と53万円差となっている。
カタログ上の車両本体価格では、両車の間には40万~50万円ほどの価格差があるため、車両本体価格の差に加え、オプション価格でも数万円程度の差がありそうである。
値引き額は両車ともに20万円弱。オーラのほうが、車両本体価格が高いことを考えると、値引き率としてはやや渋いといえそうだ。下取り車の平均価格はオーラ:44万円、ノート:23万円と、20万円程度オーラが高かった。下取り車の違いも、オーラが上級車種であることを示しているといえる。
下取りを考慮した「最終支払い額」としてはオーラ:295万円、ノート:262万円と、差は30万円程度となった。乗り出し価格で300万円を切るとなると、オーラまで検討範囲に入る消費者も多いだろうから、絶妙な価格差と言えそうだ。
日産車からの乗り換えは67%
次に基本的な属性情報として「性別・年代」の構成比を見てみよう。
比較対象の中でも、オーラは男性の多さが特徴的だ。ヤリスは、世帯内に複数台保有する家庭で女性ドライバーが利用するケースも多い車種であるため、女性比率が高くなっている。一方で、年代にはオーラとノートの間に大きな差はない。
続いて、前有車(購入前に乗っていたクルマ)をチェックしていく。オーラの前有車の1位は日産で67%。ノートも1位は日産であるが、こちらは77%とより「日産からの乗り換え」が多い。
オーラはノートより歴史が浅いモデルであるだけに、2021年の新発売とともに他メーカーからの購入者を獲得できていると見ることができる。
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