自民「政治刷新本部」に早くも疑問符がつく理由 "派閥人間"の岸田首相、大胆な決断には及び腰

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さらに複数の若手議員、外部有識者も加えるため、メンバーは38人の大所帯となり、11日に初会合を開く。菅氏と共に最高顧問に就任する麻生氏は8日の地方講演で、「信頼をきちんと回復し、引き続き政権を担っていく決意を新たに対応していきたい」と改革断行への決意を強調してみせたという。

同本部は今後、1月26日召集予定の次期通常国会の開会前の中間取りまとめに向け、政治資金の透明性拡大や派閥の在り方のルール策定を協議する。当面の再発防止策としては、党による派閥パーティー収支の監査、収入の原則振り込み化などが想定されている。

異例の池田議員逮捕、二階氏も事情聴取―東京地検

その一方で、東京地検は二階派会長で党重鎮の二階俊博元幹事長から事情聴取する一方、松の内最終日の7日には安倍派の池田佳隆衆院議員と同氏政策秘書を政治資金規正法違反容疑で逮捕するなど、異例ずくめの捜査手法で事件解明に突き進んでいる。

池田容疑者は安倍派の議員の中でも高額の4800万円余りのキックバックを受けていたとされ、任意の事情聴取で黙秘する一方で証拠隠滅を図ったとの理由で、逮捕された。同容疑者は比例代表・東海ブロック選出で当選4回のいわゆる安倍チルドレンの代表格。2022年8月まで10カ月間、文部科学副大臣を務めた。特捜部は今後、池田容疑者を徹底的に取り調べ、収支報告書が作成された経緯など実態解明を進める方針とされる。

安倍派では、所属議員がパーティー券の販売ノルマを超えて集めた分の収入を議員側にキックバックし、その分を派閥側や議員側の収支報告書に記載しない運用が組織的に行われた疑いがあり、特捜部は安倍派歴代事務総長らの主体的関与の証拠をつかんで立件すべく徹底捜査する構えだ。

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