ほかにも空調を効果的に広い車内に届ける「スリムサーキュレーター」、そのほか「ロールサンシェード」や「パーソナルテーブル」「後席センターアームレスト」といった後部座席の快適性を高める装備もことごとくエントリーグレードでは非装着となっている。
この手のクルマで「後部座席を使う機会が少ない」というユーザーはそこまで多くないと思われるので、新型スペーシアらしさを享受するのであれば、上級グレードを選んだほうが満足感は高くなるだろう。
メーカーオプションはどれを選ぶ?
新型スペーシアのメーカーオプションは非常にシンプルで、全グレードに用意される「全方位モニター付メモリーナビゲーション・スズキコネクト対応通信機(19万5800円)」と、HYBRID Xにのみ用意される「セーフティプラスパッケージ(6万6000円)」の2種類のみだ。
前者は、9インチHDディスプレイの全方位モニター対応のコネクティッドナビが装着され、通信機が備わることでスマホからクルマの操作や状態が確認できるほか、24時間365日対応のオペレーターサービスを使用することができる(3年間無料、以降月額利用料が発生)。
ナビは市販のものを装着することもできるが、大画面のものは価格も高く、この価格で多機能な9インチモデルを装着できるのであれば、決して高くないだろう。
そしてセーフティプラスパッケージについては、カスタム系に標準装備される「電動パーキングブレーキ」「ブレーキホールド」「アダプティブクルーズコントロール」「車線維持支援機能」がセットで装着されるもの。
これらの運転支援機能は安全に寄与することはもちろん、運転時の疲労低減にもつながり、一度体感したら未装着のクルマに乗れないと言われるほどなので、未体験の人もぜひ装着してその効果を実感してもらいたい装備となっている。
新型となって、さらに進化を果たしたスペーシア。ターボとNAエンジンの違いはもちろんだが、マルチユースフラップなどの新機能も含め、一度ディーラーなどで触れてみて選んでもらいたい1台だ。
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