マグロ初競りで高額だった年の「株価のジンクス」 マグロの初競りが持つもうひとつの意味

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1月5日に東京の豊洲市場で行われたマグロの初競りは青森県大間産のクロマグロが過去4番目に高い1億1424万円で競り落とされて話題となりました。昨年の約3倍で、1億円を超えたのは新型コロナウイルス流行前の2020年以来、4年ぶりとなります。

初競りでマグロの落札価格が高いと株価も高い

この初競りですが、値段が高い年は株価も高いという「株価のジンクス(株価の動きのクセ)」があるのです。まずは、グラフで確認して見ましょう。

下図は年初に行われる初競りの最高落札価格(赤グラフ)と、その年の日経平均株価の年間騰落率(青グラフ)を並べたものです。図中の〇印の2024年は今年の初競りの値段になります、日経平均株価の騰落率は今年が終わってからでないと、わからないので、青グラフは値がありません。なので結果は2023年までの推移を見ることにします。

 

注目したい点は、2本のグラフが連動をしていることです。つまり“初競りの値段が高い年には株価が高い”という傾向が見てとれます。

そして、図中の赤字で表示しているのは、初競りが5000万円以上だった時です。昨年までで5回ありました。そのうちすべての年の日経平均株価は15%以上上昇しています。ここからも“初競りの値段が高い年には株価が高い”という明確な株価のジンクスが見られます。

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