ホンダSUV「WR-V」と「ヴェゼル」にある決定的な差 サイズ感の近いコンパクトSUVだが狙いが違う

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すっきりとした印象のフロントフェイスが特徴的なヴェゼル
すっきりとした印象のフロントフェイスが特徴的なヴェゼル(写真:本田技研工業)

フロントグリルのデザインも、両モデルではそれぞれ個性が違う。ヴェゼルには、フィンが連続するような形状のフロントグリルを採用。近年、ホンダ車の多くに採用されているグリルレス風のすっきりとした顔立ちだ。

WR-Vは,SUVらしいフェイスデザインをを採用
WR-Vは、SUVらしいフェイスデザインを採用(写真:三木宏章)

一方、WR-Vのフロントグリルは、より大型でインパクト感も満点。昔ながらのSUVらしいフェイスデザインを演出する。とくに最上級グレードのZ+には、ベルリナブラック・カラーのフロントグリルを採用。また、シャープシルバー塗装が施されたルーフレールガーニッシュやドアロアーガーニッシュ、クロームメッキのアウタードアハンドルなども装備することで、より高級感も演出している。

ヴェゼルのヘッドライト
ヴェゼルのヘッドライト(写真:本田技研工業)

両モデルのヘッドライトは、いずれもLEDタイプを採用するほか、昼間に点灯することで自車の存在を周囲に知らせるDRL(デイタイム・ランニングランプ)付きとなる。また、ヴェゼルのG、WR-VのZやZ+にはLEDフォグライトも装備する。

WR-Vの17インチホイール
WR-Vの17インチホイール(写真:三木宏章)

さらに、ホイールのサイズは、WR-VがXに16インチのスチールホイール、ZやZ+には17インチのアルミホイールを採用。一方、ヴェゼルのGグレードでは16インチのみを設定する(e:HEVプレイとe:HEV Zには18インチを設定)。同じガソリン車で比較すると、WR-Vのほうが、より幅広い選択肢を用意している。

なお、ボディカラーは、WR-Vでは5色を設定するのに対し、ヴェゼルのGは1色多い6色から選ぶことができる。カラーバリエーションでは、ヴェゼルのほうが多少ながら好みの色を探しやすいといえる。

パワートレインと燃費

WR-Vのインテリア
WR-Vのインテリア(写真:三木宏章)

パワートレインは、WR-Vとヴェゼル・Gグレードのいずれも、1496cc・水冷直列4気筒エンジンを搭載。最高出力87kW(118PS)/6600rpm、最大トルク142N・m(14.5kgf-m)/4300rpmといったスペックも同じだ。両モデルともに、とくに市街地などでは、発進から軽快かつスムーズに走り、あまりストレスを感じないことが魅力。いずれも駆動方式はCVT(無段変速オートマチック)だが、WR-Vにはパドルシフトも採用し、MT(マニュアル・トランスミッション)車のようなスポーティな走りも楽しめる。

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