ホンダSUV「WR-V」と「ヴェゼル」にある決定的な差 サイズ感の近いコンパクトSUVだが狙いが違う

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ヴェゼルのガソリン車で採用されているメーター
ヴェゼルのガソリン車で採用されているメーター(写真:本田技研工業)

一方、ヴェゼルのメーターは、ガソリン車の場合、右に速度計、左に回転計を配した2眼式のアナログメーターを採用。マルチインフォメーションディスプレイは、それらの間に4.2インチタイプを装備する。こちらも多様な情報を表示できるが、例えば、安全運転支援システムの作動状況などが一目でわかりやすいのは、よりサイズが大きいWR-Vのほうだろう。

ヴェゼルe:HEV車のメーター
ヴェゼルe:HEV車のメーター(写真:本田技研工業)

ヴェゼルも、e:HEV車には7インチのマルチインフォメーションディスプレイを採用するため、見やすさはほぼ同じだが、ガソリン車での比較では、より新しいWR-Vのほうに軍配が上がる。なお、ヴェゼルのガソリン車でも、オプションの「ホンダコネクト・ディスプレー+ETC2.0車載器」を装着した場合、ディスプレーサイズが4.2インチから7インチとなる。

ちなみに、ホンダコネクトとは、独自の有料コネクティッドサービスだ。料金は契約により異なるが、基本パックの場合、初回申込から12カ月間は無料。その後は月額550円(税込み)となる。この契約だけでも、施錠し忘れたドアの施錠や、エアコンのオン・オフなどをスマートフォンで遠隔操作することなどが可能だ。

その点は、WR-Vでも同様だが、ヴェゼルには可能な「ホンダ・デジタルキー」の設定はWR-Vにない。スマートフォンでクルマのドアロックだけでなく、ロックの解除やエンジン始動まで、遠隔でキーレス操作ができる機能だ。なお、この機能は、月額330円(税込み)の追加オプション(初回申込から12カ月間は無料)だが、愛車をより便利な仕様にできるという点では、ややヴェゼルのほうが上かもしれない。

室内:後席荷室

WR-Vの後席
WR-Vの後席(写真:三木宏章)

両モデルの室内サイズは、WR-Vが長さ1945~1955mm×幅1460mm×高さ1280mm。一方、ヴェゼルは、長さ2010mm×幅1445mm×高さ1225~1240mm。ヴェゼルのほうが55~65mm長いが、WR-Vのほうが幅で5mm、高さは40~55mmほど余裕がある。また、WR-Vは、ホイールベースが2650mmで、ヴェゼルの2610mmよりも40mmほど長い。これらの差により、天井がより高く、足元スペースにも余裕があるのはWR-Vのほうだろう。

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