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「ゴジラ」アメリカの賞レースを占う批評家の評判 宣伝に力を入れずとも候補入りする作品の力

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  • 猿渡 由紀 L.A.在住映画ジャーナリスト
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もちろん、濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が作品、監督、脚色部門でもアカデミー賞に候補入りしたように、外国語映画であってもその他の部門への資格はある。とはいえこれらメジャーな部門の候補になるのは難しいが、視覚効果部門に関してはかなり現実味がある。

アカデミー賞のいくつかの部門では、“ショートリスト”という、ノミネーションのためのノミネーションが発表されるのだが、『ゴジラ-1.0』は、視覚効果部門のショートリスト10本に入ったのだ。

ショートリストの選考を行ったのは、この部門の会員で構成された特別委員会。ノミネーションの投票はこの部門の会員全員が行い、10本から5本に絞られる。

視覚効果で超大作と肩を並べる

ショートリストに並ぶのは、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(製作費2億9400万ドル)、『ミッション:インポッシブル/デッドレコニングPART ONE』(製作費2億9100万ドル)、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.3』(製作費2億5000万ドル)、『ナポレオン』(製作費2億ドル)など、ほとんどがハリウッドの超大作。製作費1500万ドルと言われる『ゴジラ-1.0』がそれらと肩を並べたということにも、この部門の投票者は素直に感心するのではないか。

映画の宣伝広告同様、アワードキャンペーンに関しても、『ゴジラ-1.0』はほとんど何もやっていない。それでもちらほらと引っかかってきているというのは、作品の力だろう。

そもそも、アワードにかかるよう努力する目的は、それによって作品の知名度が上がり、見てくれる人が増えて興行成績を上げるため。すでに興行面で成功している『ゴジラ-1.0』の場合はそのモチベーションは低いだろうが、映画のレガシーのためにも健闘を祈りたいところだ。

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