英語読むのが苦手な人「つい見落とす」重要な箇所 トピックセンテンス探すと一段と理解深まる

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いかがでしょうか?ミュージカルのように型が決まっており、どこを読めばいいのかは、あらかじめ予想することができるということでしたね。

そして、その最大のポイントが「トピックセンテンス」でした。トピックセンテンスというのは、文章の中で重要になってくるポイントのことを指します。ここを読むときにスピードをあえて落とすことで、文章全体で何がいいたいのかを理解することができます。

トピックセンテンスを探す

この漫画でも紹介されていましたが、いちばんわかりやすいトピックセンテンスは「疑問提起」と「否定」です。「なぜ、こういうことが起こったのだろうか?」「どうしてわれわれはこういうことをしてしまうのだろうか?」という、質問の形態を取った言い回しのことをいいます。

大抵の場合は「why?」から始まるものであり、「どうしてそうなのか、みなさんはどう考えますか?」というような質問を投げかけます。もちろん著者は答えを知っていて、その後で答えを発表します。

それでも質問をするのは、読者に考えてほしいからです。読者に考えてもらいたいと考えているから、わざわざ質問の形態を取っているんですよね。

逆に言えば、それくらい大事だということを指します。なのでまず「?」と書いているところを確認する必要があるわけです。この答えを探すように読めば、スピードも上がります。

加えて、「否定」も重要です。

「みんなこう思っているけれど、そうじゃないんだ!」「知られていないけれど、これって重要なんだ!」
という、世間一般の常識に対して「NO」を突きつけるような文章は多いです。

だからこそ、否定を使って、その思いを表現することが多くなるというわけです。

日本語で言えば「しかし」とか「だけれども」「だが」などがそれにあたり、英語であれば「But」「Yet」「However」の後には、トピックセンテンスが存在していることが多いです。

このように、「力を入れて読むべき箇所」がわかれば、英文が速く読めるようになります。すべての文をだらだらと読むよりも、力を入れて読むポイントを押さえて読解するほうが、必ず読みやすくなるはずです。ぜひ参考にしてみてください。

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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