貧困に子どもの不登校。ギリギリな日々を抜けて お金が不安で休めない養育費0のシングルマザー

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苦悩する女性
生活の不安と子どもの不登校、うつ、暴力。崖っぷちの苦しい日々を送ったシングルマザーが変わったきっかけは何だったのでしょうか(写真:naka/PIXTA)
貧困に子どもの不登校が重なり、苦しい時間をすごしたというシングルマザーの瀬戸陽子さん(仮名)。現在高2の長男・拓也さん(仮名)は小5から中2まで、現在中3の次男・純太さん(仮名)は昨年から、それぞれ不登校です。生活費の不安や息子の暴力・うつに直面し、心身のバランスを崩してしまった陽子さんは、どのようにして長いトンネルを抜けたのでしょうか。

フリーランスとして仕事と子育てを両立

──陽子さんはシングルマザーとしてお子さんを育てつつ、フリーランスのカメラマン兼編集者として、お仕事に奔走されてきたとうかがいました。

当記事は不登校新聞の提供記事です

私は子どもが生まれる前から、正社員として編集プロダクションで撮影や編集などの仕事をしていました。次男が生まれてすぐに離婚したので、子どもたちを養うためにも、その会社でずっと働き続けるつもりでいたんです。

ところが、次男が3歳のときに自閉症だと診断されて、週に1回、療育に通わなければならなくなりました。ちょうど会社が傾いて他社と合併するタイミングに重なったせいか、上司から「辞めてもらいたい」とはっきり言われたのもこのころです。子育てのために残業もできず、週1で早退する私を切るよいタイミングだったのでしょうね。

そこからがんばって仕事を探したのですが、小1と4歳児を抱える40歳すぎのシングルマザーを採用したい会社なんてありませんよね。はっきり理由を言われたわけではないのですが、10社以上落ちました。仕事を選ばなければ、なんとかなったのかもしれないけれど、どうしてもこの仕事をあきらめきれなくて。自分で仕事をかき集めて食いつないでいこうと思って、フリーランスとしてやっていくことにしたんです。

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