あなたの料理をもっと美味しくする超絶テク 「愛情」だけでは、満足させられない
さらにはスプーン1杯程度のプレーンヨーグルトをまぜ、すりこぎでみそとすり合わせる。これまた予想外の組み合わせだが、両方とも乳酸菌による発酵食品で、相性はバツグン。だし汁にこのみそヨーグルトを溶かしてみそ汁を作ると、いつものみそ汁の味のカドが取れて、まろやかな味わいになるから驚きだ。
ピーマン・玉ねぎは冷凍すると甘みが増す!
次にスタンダードな料理を例に下ごしらえテクニックのポイントを2つほど伝授しよう。ピーマンの肉詰めだ。
【その③ピーマンは凍らせよ】
まず、材料のピーマンは半分に切って「冷凍しておく」のがポイント!意外だが、ピーマンや玉ねぎなどは冷凍することで苦味や辛味成分が壊れ、かえって甘さが引き立つという。
【その④トマトを使え】
そして肉詰めのタネにも一手間を加える。用意するのは何とトマト。トマトにはクエン酸が豊富なため、肉をやわらかくしたりうまみを高める効果がある。たとえば、トマトをフードプロセッサーで液体状にしたものをフライパンで3分程度煮詰める。これを、挽肉やたまねぎと混ぜ合わせれば、極上のタネの出来上がりだ。
自然解凍したピーマンにタネをつめ、焼き上げれば完成。いつものピーマンの肉詰めとは比べものにならないほど美味しい1品が出来上がる。
【その⑤家庭料理の域をこえる!本格しょうが焼きの下ごしらえ】
最後は豚のしょうが焼き。一般的な家庭では、スーパーでしょうが焼き用の豚薄切り肉を買ってきているケースが多そうだが、ここでは豚の塊肉を用意する。
まずは表面に、練りわさびをたっぷり、どっさりと塗りこむ。練りわさび自体がアミノ酸のかたまりのようなもので、加熱すると辛味がとび、旨みだけが残るため、この一手間で普通の肉でも旨みが加わる。さらには脂肪のところにも練りわさびを塗っておけば、脂臭さも軽減するのだ。
そして、わさびを塗り込んだ塊肉を蒸した後、今度はキッチンペーパーでわさびをふき取る。こうすることで、固くなりがちな豚肉がやわらかくなる。あとは、肉のうまみが感じられる厚さ1センチ程度にスライスして、味付けして焼けば完成だ。しょうが焼きは、ちょっと手間がかかるが、ここまでやると、まるでお店で食べるような味になる。
「料理は愛情」というフレーズがある。もちろんそのとおりで家族や恋人のために愛情を込めてつくる料理は、出された人にとってはありがたいものだ。でも、適切な下ごしらえをするだけで、食卓はもっと楽しくなる。何事も知るか知らないか。実は大きな「差」はそんなところから生まれる。
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