訴訟地獄でグーグルの2024年は「試練の年」に 重要独禁裁判の結審連発、事業暗転の流れも?

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グーグルが直面している反トラスト訴訟の概要は次のとおり。

サンフランシスコの9人の連邦陪審員団は、グーグルが主に3つの方法によってモバイルアプリのエコシステムにおける競争を弱めたとする評決を下した。3つの方法とは、プレイストアとモバイル課金システムという2つの市場の独占、それらの市場の参加者に対する不当な取引制限の強要、並びに他の事業者がこれら2つのサービスの両方を利用しなければならなくなるよう2つのサービスを結び付けた、というものだ。

グーグルは上訴する方針

グーグルとエピック・ゲームズは1月の第2週に再び法廷に立ち、プレイストアでの競争を改善するためにグーグルに強制すべき変更について、それぞれの主張を展開する予定になっている。

グーグルはすでに今回の決定を不服として上訴する方針を明確にしているが、ワインスタイン教授によると、ドナート判事はプレイストアの開放を目指す公算が大きく、アプリのダウンロードや支払い方法に関してアンドロイドユーザーの選択肢が増える可能性があるという。

■検索エンジン訴訟

グーグルの検索エンジンと検索広告の慣行をめぐって司法省および数十の州が提訴した裁判の大部分は秋に行われたが、最終弁論は来年の5月初めに予定されている。

この訴訟で焦点となっているのは、グーグルが自らの支配力と数十億ドルの資金力を不当に利用することで、シェアの低い競合検索エンジンに対し自社の検索エンジンを不当に優位なものにしたかどうかという点だ。

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