「えっ?」 "ラーメン王国"は意外な県だった! 支出金額を見ると「東高西低」の傾向がわかる

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改めて、近畿から東北あたりをクローズアップして「昼間人口1万人あたりのラーメン店舗数」を見てみます(下図)。新潟県の上越、中越から秋田県の南部にかけて密集したラーメン店を確認できます。喜多方や米沢、酒田など、ラーメンで有名な町の位置関係もおさらいできましたね。

昼間人口1万人あたりのラーメン店舗数(拡大版)。栃木、群馬、新潟の山間部から秋田県南部にかけて、ラーメン屋が非常に多い

なぜ「山形県」がラーメン王国になったのか?

東北地方の中でも「ラーメン王国」と言われる山形県では、県内ほぼすべての市町村が「真っ赤」に。その理由には諸説ありますが、「来客へのおもてなしとしてラーメンの出前を取るようになった結果、蕎麦屋でもラーメンを出すようになった」とか、「冬場の寒さから熱々のラーメンが、夏場の暑さから冷やしラーメンが好んで食べられるようになった」という説が一般的に支持されています(※2)。

このように、自然発生的にラーメン文化が根付いた山形県では、各地のご当地ラーメンに地場の食材がふんだんに使われ、非常にバラエティに富んでいます。

歴史的な経緯から庄内、最上、村山、置賜の4つの地域に分かれ、多様な食文化に恵まれた山形県。今回は紙面の都合で割愛しましたが、県内のご当地ラーメンの勢力図を可視化できると、各エリアの食や農業の歴史を垣間見ることができるかもしれません。現地を旅しながらトライされてみてはいかがでしょうか?

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