「えっ?」 "ラーメン王国"は意外な県だった! 支出金額を見ると「東高西低」の傾向がわかる

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まず、ラーメン屋の分布にどのような地域差があるのか、地図で見てみましょう。下図は、市区町村ごとに「昼間人口(※1)1万人あたりのラーメン店舗数」を示したものです。レストランなどの検索サービスを提供する「Yahoo! ローカルサーチAPI」の情報を使用しましたが、掲載されていないお店や、最新の情報が反映されていない場合もあります。そのため、個々の市区町村ではなく、地域全体の傾向に注目してください。

昼間人口1万人あたりのラーメン店舗数(市区町村別)。「Yahoo!ローカルサーチAPI」で業種「グルメ>ラーメン」を検索。北陸から東北地方にかけて、日本海側や内陸部を中心に、人口あたりのラーメン店舗数が多い

ラーメン屋の多い地域、少ない地域

上図を見ると、東北地方や新潟県が「赤く」色づいています。これは『家計調査』での支出額と同じ傾向です。県庁所在地と政令指定都市では山形市がトップ(1万人あたり4.3軒)。次いで、富山市、金沢市、青森市、盛岡市、秋田市など、東北、北陸の都市が上位を独占しています。

一方、博多&長浜ラーメンで有名な福岡市は20位、札幌市は25位。さらに40位以下に目を向けると、名古屋市、京都市、横浜市、大阪市、川崎市、さいたま市、神戸市、堺市など、三大都市圏の街が続いています。

首都圏や近畿圏、それに博多や札幌といった、ラーメンで有名な大都市では、繁華街を少し歩いただけでもラーメン屋がたくさん見つかるので、「あれ?」と思われた方も多いのではないでしょうか。これらの都市には確かにラーメン屋の激戦区がありますが、圏域全体として見ると、人口に対して店舗数が少なく、1世帯あたりの支出額もそれほど多くないのです。

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