ガンホー、"脱ソフトバンク"で何が変わる? 「ガンホーフェスティバル」で森下社長に直撃

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スマホ端末はすでに普及しており、任天堂の参入でスマホゲーム市場が広がるという考え方ではない。僕らはコンテンツをサービス含めて提供していくので、ゲームが面白いだけじゃだめなんです。きわめて重要なのは、コンテンツとサービスの一体化ができるかどうか。

ゲームシステムが面白いのは当然大事だが、ずっと続けていけるようにアップデートやイベントもなどを含めたサービスを提供する。表向きには見えにくいが、さまざまな形で「サービス」を提供している。

――「ガンホーフェスティバル」という大規模なリアルイベントに加え、全国9会場でツアーも行っている。これもサービスの一環ですか。

基本的にファン感謝祭という位置づけで、入場料は無料。ビジネス的な狙いはなく、費用は完全に会社側の持ち出し。新規ユーザーを獲得するというよりも、既存ユーザーの顧客満足度を上げることが目的だ。もちろん物販コーナーでは限定商品などを準備するが、会場内のアトラクションは無料で遊べるようにしている。

来場者は想像以上にファミリー層が多く、昨年は「ケリ姫のスイーツ」の体感型アトラクションが子供に人気だった。そこで今年はゲームタイトルごとに体感型アトラクションを考えた。イベントをずっと続けてきたから言えることだが、最も重視しているのは安全性、2番が工夫、3番が内容だ。 

「形を変えながら、ずっと続ける」

2015年のガンホーフェスティバルは幕張メッセで開催。入場者数は3万2202人、全国9拠点でのツアー動員数は7万7873人、総動員数は11万0075人と過去最高を記録した

――リアルイベントにこだわる理由とは。

創業以来、形を変えながら毎年やり続けている。PCオンラインゲームの「ラグナロクオンライン」でもファン感謝祭のようなイベントをやってきたので、会社的には恒例行事となっている。

最初の頃はイベントを開催しても数千人規模だったが、だんだん大きくなって3年前に「パズドラジャパンカップ」を始めたらたくさんの人が集まった。昨年は東京ビックサイトで開催したが入りきれなくて入場規制がかかってしまった。今年は幕張メッセに会場を移して収容人数を増やしたが、それでも入場規制になってしまった。

――スマホゲームが、リアルの世界でも大きく広がっている。

もうスマホゲームといったくくりでとらえていない。パズドラは家庭用ゲーム機やアーケードゲーム、キッズアミューズメントでも出している。スマホゲームという感覚はないんじゃないですかね。

 ――イベントの来場者が減っても続けますか?

今年は昨年よりも来場者が増えているし、当然、減らないようにやっていかないといけない。こうしたイベントは形を変えながら、ずっと続けていく。 

前田 佳子 東洋経済 記者

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まえだ よしこ / Yoshiko Maeda

会社四季報センター記者

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