日産の中国合弁「現地開発EV」25年から輸出の背景 中国のコスト競争力生かし、年間10万台目指す

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「われわれ(日産本社)は販売不振の現実を受け入れなければならない。中国市場を(アメリカ、ヨーロッパ、日本などとは異なる)ユニークなコア市場と捉え直し、中国の消費者が求めるクルマを(現地で)ゼロから開発していく」。内田氏はそう述べ、今後の巻き返しに意欲を見せた。

東風日産の新事業戦略の発表イベントには、日本から内田誠社長(右から3人目)も駆けつけた(東風汽車集団のウェブサイトより)

外資系大手の最近の動きからは、中国戦略の見直しに関する2つのトレンドが読み取れる。第1に、中国の合弁会社や開発系子会社の研究開発能力を引き上げ、中国市場向けの新型車を現地で開発すること。第2に、EVシフトで世界に先行する中国のノウハウやコスト競争力を生かし、グローバル市場への輸出を拡大することだ。

日産ブランドで4車種を輸出

11月11日の新事業戦略の発表イベントでは、東風日産も同様の戦略を採ることが示された。

「東風日産には(発足から)20年にわたって研究開発力を磨いてきた蓄積がある。今後は東風汽車集団と日産本社のサポートを受けながら、輸出事業を拡大していく」。東風汽車集団の副総経理(副社長に相当)で、東風日産の執行副総裁(副社長に相当)を兼務する陳昊氏はそう意気込む。

本記事は「財新」の提供記事です

新事業戦略によれば、東風日産は現地開発の第1号モデルを2024年後半に中国市場に投入。翌2025年から輸出を開始し、当初は日産ブランドの4車種を含む年間10万台の輸出を目指すとしている。

(財新記者:安麗敏)
※原文の配信は11月12日

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