キーエンス、社員が「時間と金」に超こだわる深い訳 「5分遅刻する人」に教えたい生産性激落ちの大問題
時間の約束については、ぜひ取り入れてほしいテクニックがあります。
私の好きな考え方でもあるのですが、北の達人コーポレーション代表の木下勝寿氏が提唱する「ピッパの法則」というものがあります。これは「ピッと思い付いたら、パッとやる」という行動法則で、「その場ですぐやるか、すぐできない場合はいつやるかをその場で決める」といった内容が紹介されています。
私は「ピッパの法則」にヒントを得て、何か仕事を頼まれたら、いったん30分などの短時間で8割方の作業で終わらせておき、残りの2割を納期までじっくり考えるという仕事の進め方が理想だと考えました。あらかじめ構造を練ったうえで、さらにしっかり考えれば、納期までにかなり濃い内容で結果を出すことができるはずです。
「お金のために仕事をする」は資本主義でのルール
お金の約束については、日本では「お金のために仕事をすること」はよくないという考え方をする人もいますが、このマインドセットは今すぐ変えましょう。
「これから1カ月間、あなたには報酬を一切あげません。でも、働いてください」と言われたら、ほとんどの人は働かないと思います。非常に理不尽な話ですし、現実的にそれでは生活できません。私たちがきちんと生活していくうえで、お金を得ることはそれだけ大切なことなのです。
「お金のために仕事をすること」は、資本主義でのルールであり、生活するために欠かせません。付加価値を生み出す仕事をしていれば、自然とお金がついてきます。
お金の約束とは、期限までにきちんとお金が支払われることを意味します。企業の経営者はもちろん、個人間のお金のやり取りにも当てはまることです。もし、お金の約束がきちんと守られていない場合、会社であれば、「あの会社は資金繰りが厳しいのではないか」とうわさされるかもしれませんし、個人間であっても、人間関係が壊れる要因になる可能性があります。きちんと約束をして、きちんと守る。当たり前ですが、信頼関係の観点でも非常に重要です。
時間とお金の約束を高いレベルで守る。当たり前のようですが、これが「仕事ができる社員」になるための第一歩となります。
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