キーエンス、社員が「時間と金」に超こだわる深い訳 「5分遅刻する人」に教えたい生産性激落ちの大問題
たった5分の遅刻でも、その後の工程に影響
キーエンスのすべての社員は必ず「時間」と「お金」の約束を守ります。例えば、打ち合わせに5分遅れた人がいたとします。遅れた本人は「たった5分」と思うかもしれません。ですが、遅れはその後のすべての工程に影響します。この場合なら、あと5分あれば出せた結論が、翌週の会議に持ち越しになるかもしれません。まず、これだけで他のメンバーに対して、会議1回分の無駄な時間を使わせてしまうことになります。
それだけではありません。結論が持ち越しになったことで、1週間の遅れが発生しています。この状況が3回積み重なれば、プロジェクト完了の期間は1カ月近く遅れることになります。1つの遅れによって、事業全体の売り上げが大きく落ちるかもしれません。そういったことを意識せず、気軽に5分の遅刻をする人が非常に多い現実があります。
実は私自身、キーエンスで働いていたときに、メールマガジンを担当しており、求められていたネタの提出が1日遅れたことがありました。その後、上司から約1時間にもわたって、「君が遅れたことによって、その後の工程がどれだけ遅れるかわかるか?」と、遅れてはいけない理由を理詰めで教えられたことがあります。
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