レクサスを含めたトヨタのように、きたるBEV時代に向けて、「全方位的に乗用車全体のボトムアップをしなくては」という悲壮ともいえる展示は、ひたすら”すごいなあ、大変だなあ”という感想を抱かせるもの。。
1回の充電での航続距離を1000kmに、かつシャシーをギガキャスト(一体成型)で作ると目標を掲げた、2026年発表予定のレクサス「LF-ZC」は興味深い展示車両だったが、トヨタのブースでおもしろかったのは、最近立て続けに発表された量産車ともいえる。
SUVスタイルの車体が追加された「センチュリー」をはじめ、間もなく発売となるであろう「ランドクルーザー250」「ランドクルーザー70」、発売されたばかりの「アルファード/ヴェルファイア」といったモデルは、一般の観客からおおいに注目を集めたし、海外のジャーナリストも取り囲んでいた。
さらにトヨタ車体は、フルフラットになる第2列シートをそなえた「ヴェルファイア スペーシャスラウンジ コンセプト」を持ち込んでいて、「まもなく発売します」とのことだった。
オーダーベースで製作するとのことだが、かなり人気が出そう。私などはしげしげと観察してしまった。
デジタライゼーションはまだこれからか?
意外にあまりお目にかかれなかったのは、自動車メーカーによるコネクティビティやデジタライゼーションの展示。いま自動車は「走らないでも楽しませる」時代に入りつつある、とする欧州の自動車メーカーもあるぐらいなのに。
この先、電気や水素、あるいはハイブリッドも含めて、脱・内燃機関の動きは進むだろうし、デジタライゼーションやコネクティビティの進化も加速するだろう。
クルマは今まで以上に、社会とつながっていく存在になるかもしれない。次回のジャパンモビリティショーでは、それをより明らかに見ることができるだろうか。今から楽しみにしようと思う。
冒頭の「ジャパンモビリティショー2023は、はたしておもしろかったのか」に対する答えは、「おもしろかったけど、まだ物足りない」といったところだろう。
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