「やるなぁ」と思ったのは、ちゃんと将来のことも考えているという説明。
「ロータリーエンジンの特長は、低重心化が図れて車両の運動性能に寄与することと、使える燃料が多様であること。将来はCN(カーボンニュートラル)燃料にも対応できる」(プレスリリースからの要約)
現実的なモデルはやっぱり楽しい
そのあたりは、海外メーカーもうまくやっていた。
たとえば、BYDはBEVのスポーティセダン「シール」を大々的に公開するとともに、「アルファード/ヴェルファイア」より全長も全幅もホイールベースもひと回り大きなプレミアムクラスの電動ミニバン「電座(Denza)D9」や、車輪すべてに1つずつモーターを仕込んだ大型電動SUV「仰望(Yangwang)U8」を参考展示。
とりわけ仰望U8は、2023年1月に発表されて、本国ではすでに発売しているモデルだ。
この仰望U8は4輪を独立して制御できるため、左右輪を反対方向に回転させることで、その場で(戦車や重機のように)360度ターンができる機能まで備える。
メルセデス・ベンツは、電動化した次世代のGクラス「EQG」を、9月のミュンヘンに続いて、東京にも持ち込んだ。開発者も来日して熱心に説明してくれたが、EQGも4つの車輪が1つずつモーターで駆動されるのだそう。
また、全モデルにBEVを設定することをめざすBMWは、コンパクトサイズのSUV、新型「iX2」を(一般の場では)世界初公開。同時に、2025年発売予定の次世代電動セダン「ノイエクラッセ」や、水素を燃料とする電動SUV「iX5 ハイドロジェン」を展示した。
「久しぶりの自動車ショーなので、いま私たちが何を考え、どの方向へと進もうとしているかを、一般のお客様に見ていただくいい機会ととらえました。私たちは、ドライブして楽しいクルマづくりを身上としているので、エンジン車のアピールも怠っていません」(BMWジャパンの広報担当者)
現実的なモデルはやっぱり楽しいのだ。
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