いきなり転職ではなく、何かを成し遂げよ

「コネ入社しましたが転職を考えています」

すでにその会社に入社され、頑張っているわけですね。まずはおめでとうございます。しかし、それなりに高いレベルの大学を一留し、就職は「コネ」ですか。世の中には恵まれた環境の人がいるんですね。ヒガミは置いておきまして、実際問題として、コネでも何でも使えばいい、というのはそのとおりだと思いますし、よくある話なのだと思います。そこで安住せずに、次の一手を考えるあたりが、Yさんのまじめな性格を表しています。

そんな中、3つの選択肢に迷っているとのこと。結論から言えば、どれでもいいと思います。決して投げやりなわけではなく、どの選択肢もやりようによってはそれなりの可能性があります。ただ、その一方で可能性を自分のものにできるか否かはYさん次第です。

どの選択肢を選ぶかは、あくまでも手段レベルの話であり、重要なのは、「どんな人生やキャリアを送りたいか」という根本の考え方を整理することです。

どんなキャリア人生を目指すのかを考える

まず、具体的な選択肢の選定に入る前に考えたいのは、なぜ学生時代に怠惰な生活を送ったのか、なぜ大学ブランドという武器を持ちながらも就職に全滅したのか。そして(これがいちばん重要なのですが)なぜ就職したばかりの会社で将来について悶々としているのか、といったあたりです。

選択肢を見ても、比較的安定した職業である公務員と、転職を前提とするような働き方や生き方はそもそも異なるものです。その両方を選択肢として同列にされている時点で、Yさんとしてどんなキャリア人生を目指すかが明確になっていない感があります。

恐らく、ご自身の中で何をすべきといった目的を見出せないことや、自分のどこにどんな可能性があるかという想像ができないことから、ひとつのことを成し遂げるモチベーションが湧かないのではないでしょうか。

そのような状態では、どんな選択肢を取ろうとも、そこにあるチャンスを掴み取るだけの努力とエネルギーを発揮できるのか疑問が湧いてきます。ですから、まずはご自身にとっての目的やモチベーションを探るという作業をするべきです。

私は、社会人になって、突然、勉強に燃えて、なおかつ好きになりましたが、これも自分にとっての勉強の目的や意義が見えたからです。このような人は多いかもしれません。目的がハッキリしてこそ、勉強に力が入るのだと思います。

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