長ーい「連節バス」の運転・整備は何が特別なのか 神姫バスが神戸で運行「ポートループ」の舞台裏

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連節バスは海外ではおなじみの交通手段だ。例えば、フランスの空の玄関口、シャルル・ド・ゴール空港と市内を結ぶ「ロワシーバス」は個人旅行の初心者の強い味方。ひとたび乗ってしまえば、地下鉄の複数路線が乗り入れる中心部のオペラ座(ガルニエ宮)のそばまでダイレクトに連れていってくれる。

日本でも空港や通学の利用が多い路線などを中心に連節バスを見かける機会が増えてきた。一度に100人以上乗せられる輸送力が売りだ。観光地では、横浜市営バスが横浜駅前と山下ふ頭の間で「ベイサイドブルー」、三重交通が伊勢市駅・外宮前・内宮前を結ぶ「神都ライナー」を運行する。

再開発が進むウォーターフロント

神姫バスは神戸市の北隣、三田市でもオレンジ色の車体が目を引く連節バスを運行している。三田駅や新三田駅と関西学院大学神戸三田キャンパスなどを結ぶ路線で、こちらの車両はメルセデス・ベンツ製だ。

神姫バスポートループ 神戸ウォーターフロントにて
神戸のウォーターフロントエリアを走るポートループ(記者撮影)

ポートループは神戸のウォーターフロントエリアの主要スポットをひと通り車窓から眺められるほか、新神戸付近の坂道の上り下りなど、乗車そのものを楽しめる。

運行ルート沿いでは再開発が進み、風景が変化しつつある。2021年10月には神戸ポートミュージアムやフェリシモ チョコレート ミュージアムが開業した。街のシンボルである神戸ポートタワーも2024年春のリニューアルオープンに向けて工事中だ。2025年4月には大規模なアリーナがお目見えする予定。エリアの足となる連節バス、ポートループも活躍の場が広がりそうだ。

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橋村 季真 東洋経済 記者

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はしむら きしん / Kishin Hashimura

三重県生まれ。大阪大学文学部卒。経済紙のデジタル部門の記者として、霞が関や永田町から政治・経済ニュースを速報。2018年8月から現職。現地取材にこだわり、全国の交通事業者の取り組みを紹介することに力を入れている。

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