長ーい「連節バス」の運転・整備は何が特別なのか 神姫バスが神戸で運行「ポートループ」の舞台裏

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土地柄、沿道では連節バスにカメラを向ける観光客の姿が目立つ。神戸営業所の関大造さんは「連節バスの点検中には普通のバスがポートループのマグネットを付けて代走します。長い車両を楽しみに来た方はがっかりするかもしれませんが、あまり見ることができない光景です」と、レアな車両の運用をアピールする。関さんはポートループの外国語案内の充実なども担当している。

神姫バス神戸営業所 主任運転士と運転士並び
神姫バス神戸営業所の関大造さん(左)と主任運転士の三嶋浩一さん(記者撮影)
ポートループ代替運行の一般車両
連節バスが定期点検の際に代走する一般路線バス車両のポートループ(記者撮影)

まるごとジャッキアップして点検

バスは3カ月ごとの定期点検が法令で定められている。ポートループに用いる連節バスは神戸営業所併設の神姫商工神戸工場が整備を担う。同工場には連節バスを収容してジャッキアップする25mのスペースが設けられている。

若林征吾工場長は「ただ長いだけで、基本的には普通のバスと同じ点検だが、連節部のボルトが緩んでいないか確認するといった違いはある。街中で目立つ車両なので整備には一段と注意を払っている」と話す。整備の業界は人手不足と高齢化が深刻といい、「バスの安全運行には不可欠なので、子どもたちに整備の仕事に興味をもってもらえれば」と強調する。

ジャッキアップした連節バス
定期点検では連節バスの車両をまるごとジャッキアップする(記者撮影)
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